Contents
MNPを使えば電話番号を変えずに格安SIMへ引っ越しできる
キャリアのスマホはケータイ代が非常に高いのが悩み。しかし、LINEモバイルなど格安SIMに乗り換えることで、月々の電話料金をぐんと下げることが可能です。その際、MNP(モバイルナンバーポータビリティor番号ポータボリティ)という仕組みを利用することで、携帯現在使用中の電話番号を変えずに格安SIMへ引っ越しできます。
この記事では、キャリアからLINEモバイルにMNPする方法を5ステップに整理。誰にでもMNPできるよう、画像付きでわかりやすく解説します。
3分でわかるMNPの基礎知識
新しい携帯電話会社に電話番号を引き継ぐ仕組み
まず基本のお話からしましょう。今つかっている携帯電話会社を解約して違う携帯電話会社に変更すると、電話番号は変わってしまいます。でも、電話番号が変わるのはとっても不便ですよね。そこで登場したのが「モバイルナンバーポータビリティ」という仕組みです。英語でMobile Number Portabilityと表記するのを略して「MNP」(エム・エヌ・ピー)と呼ばれています。
引用:LINEモバイル
このMNPは、現在利用している電話番号を、新しい携帯電話会社に引き継ぐためのサービスです。かつて、MNPがない時代もあり、例えばドコモからソフトバンクに乗り換えると電話番号までも変わってしまっていました(これで私は電話番号が3回も変わりました…)。
MNP転入とMNP転出
このMNPには「MNP転入」と「MNP転出」とがあります。
MNP転出とは、元の携帯電話会社からMNPを利用して解約し、電話番号を持ち出すことを指します。一方、MNP転入とはMNPを利用して新しい携帯電話会社に加入し、電話番号を引き続き使うことを指します。
このようにMNP転入とMNP転出はセットになっているので、区別せずまとめて「MNPする」と言うことが多いです。
MNPの際はMNP手数料が発生する
MNPは携帯電話会社サービスなので手数料が発生します。手数料は転出時に発生し、MNP転出手数料として元の通信事業者から翌月に請求されます。MNP手数料は以下の通りです。
各通信事業者ごとのMNP転出手数料
通信事業者 | MNP転出手数料 |
---|---|
ドコモ | 3,000円 |
au | 3,000円 |
ソフトバンク | 3,000円 |
※いずれも税抜き
すべて3,000円で統一されていますね。かつては2,000円でしたが2016年に値上げされてしまいました。
LINEモバイルはMNP後すぐに使える「即日MNP」に対応
MNPでは、元の通信事業者と乗り換え先の通信事業者との間で接続を切り替えるために、一定期間の待ち時間が必要でした。不通期間とか空白期間と呼ばるこの数日の期間、ユーザーは電話かけることも受けることもできず不便を強いられたのです。
早ければ數十分でMNPの切り替え完了
結論から言えば、今では不通期間はごくわずかになっています。格安SIM各社はMNPしたその日から通話できる「MNPの即日転入」に対応したからです。これにより、早ければ數十分で電話が使えるようになりました。
MNP転入不通時間1~2時間でいけるのね
— Ao (@aono0) 2017年8月13日
もちろん、LINEモバイルもMNPの即日転入に対応していますし、全ての携帯電話会社からのMNP転入ができます。
2017年10月からMNP開通時間を大幅に短縮
さらにLINEモバイルは、2017年10月より開通手続きにかかる時間を「最短数分」に大幅短縮しました。
ライモバナビ!がMNPのテストをした2017年5月時点では約1時間程度の不通時間がありましたが、現在では数分程度で完了するとのこと。これはありがたいですね。
LINEモバイルならMNP切り替えは好きなタイミングで行える
LINEモバイルでは、MNP切り替えタイミングをユーザーが申請します。つまり、好きなタイミングでLINEのマイページから切り替えができる仕組みです。
LINE MobileのSIMが来た。
電話するとMNP転入が完了する仕組みは良い。不通時間を極少化する配慮だね〜♪— 藤原弘之 - fuddy (@fuddy) 2016年10月5日
以前は不通期間が1時間程度ありましたので、緊急の連絡が少ない深夜や早朝に切り替えを行うのがベストでした。現在は数分で切り替えができるので、好きなタイミングで切り替えて良いと思います。
これでMNPの基本については以上です。
いよいよLINEモバイルへのMNP転入方法について解説していきます。
LINEモバイルへのMNP転入方法
STEP1 乗り換えに必要なものを揃えよう
LINEモバイルにMNPする前に、まずは必要な書類などを準備します。具体的には、これから紹介する4つの情報が必要になります。必ず事前に用意しておきましょう。
1.本人確認書類
LINEモバイルでは申し込み時に、契約者が本人であることを証明する本人確認書類の提出が必要です。下記のいずれかの書類1つを、スマホのカメラやデジカメで撮影するか、パソコンのスキャナーで読み取っておきましょう。撮影した画像は後ほど、LINEモバイルの申し込み画面でアップロードします。
- 運転免許証
- 住民基本台帳カード
- マイナンバーカード
- 健康保険証+補助書類
- パスポート+補助書類
2.本人名義のクレジットカード
支払い用のクレジットカードを用意しておきましょう。カードは必ず契約者と同じ名義である必要があります。ですので、子供のスマホを親が購入するような場合は、子供名義でなく親名義で契約することになります。カード種類はVISA、MASTER、JCB、AMEXに対応。ただしデビットカードは利用不可となっています。
クレジットカードがない? でも大丈夫。実はLINEモバイルはクレジットカードなしでも申し込みできるのです。ポイントは「LINE Pay」。支払い方法にこのLINE payを選ぶことで、クレジットカードなしでも契約することができます。あらかじめLINEのアプリにある「LINE pay」でアカウントを作っておきましょう。
LINEアプリの下部メニューにある「・・・」をタップすれば、画面中央にLINE payのアイコンが現れます。あとは手順にそって進めてください。LINE payはクレジットカードと異なり、年齢制限もなく収入証明も必要ありません。クレカなしで契約できる格安SIMは数少ないので貴重ですね。
3.メールアドレス
ドコモやau、ソフトバンクなどのキャリアメールは解約と同時に使えなくなります。そのため、LINEモバイルとの連絡が取れるキャリアメール以外のメールアドレスが1つ必要です。googleが提供するGmailやYahoo!メールなら無料で作れるので、事前に1つ作成しておきましょう。
代表的な無料メールサービス
4.MNP予約番号
今お使いの電話番号をそのままLINEモバイルでも引き継ぐ(MNP)ためには、「MNP予約番号」が必要です。聞きなれないものだと思いますが、電話番号を引き継ぐためのパスワードのようなものと考えてください。
MNP予約番号は10桁の番号で、現在お使いの携帯電話事業者(NTTドコモやauなど)に電話して教えてもらいます。電話口で「MNP予約番号を教えてください」と伝えればOKです。電話でなくウェブや店頭でもMNP予約番号を発行してもらえます(下表参照)。この番号を忘れずメモしておきましょう。
キャリア | NTTドコモ | au/沖縄セルラー | ソフトバンク |
---|---|---|---|
携帯電話 | 151 | 0077-75470 | *5533 |
一般電話 | 0120-800-800 | 0077-75470 | 0800-100-5533 |
PC/スマホ | My docomo → 各種お申し込み・お手続き | トップ → My au → 申し込む/変更する | トップ → My SoftBank → 各種変更手続き |
ウェブサイト | こちら | こちら | - |
電話受付時間 | 09:00~20:00 | 09:00~20:00 | 09:00~20:00 |
オンライン受付時間 | 09:00~21:30 | 09:00~21:30 | 09:00~21:30 |
STEP2 LINEモバイルに対応したスマホを用意する
LINEモバイルを使うためには、SIMフリーのスマホかドコモのスマホを用意する必要があります。auやソフトバンクのスマホでも、SIMロックを解除してSIMフリー化すれば使うことができます。詳しくは下記の関連記事を参照してください。