人気の格安SIMを通信速度や料金、機能などであらゆる面から徹底比較するこのコーナー。今回はLINEモバイルとmineo(マイネオ)を徹底比較してみました。
【更新】
2017年6月 LINEモバイルの電話かけ放題サービス開始に伴い記事を追加修正
Contents
それぞれの特徴は?
mineo(マイネオ)の特徴4つ
mineo(マイネオ)は関西電力グループのケイ・オプティコムが提供する格安SIM(MVNO)です。
1.回線がドコモとauから選べるマルチキャリアに対応
一番の特徴は回線がマルチキャリアに対応しており、ドコモとauから選べる点。このため、ドコモとauユーザーであれば、現在使っている回線と同じキャリアの回線のSIMを選ぶことで、SIMロックを解除しなくても乗り換えができます。
2.パケットシェア系の機能が豊富
パケットシェア系の機能が豊富なのも特徴。友だちなどに余ったパケットをプレゼントできる「パケットギフト」や、マイネオユーザー全体で余ったパケットを共有するサービス「フリータンク」まで用意しています。
3.ユーザー同士のコミュニティサイト「マイネ王」が利用できる
マイネオはユーザー同士の交流にも積極的。ユーザー同士が交流するためのコミュニティサイト「マイネ王」が使えます。操作や設定方法などでわからないことがあった場合に気軽に尋ねることが可能です。
4.MVNO初の継続特典が用意されている
マイネオでは長く使えば使うほどユーザーにメリットのある継続特典「ファン∞とく」を2017年より開始しました。これは1年継続するごとに事務手数料無料のチケットや、マイネ王で使えるコインが付与されるもの。こうした継続特典をMVNOで初めて採用したのがマイネオなんですね。
- 回線がドコモとauから選べるマルチキャリアに対応
- パケットシェア系の機能が豊富
- コミュニティサイト「マイネ王」が利用できる
- 継続特典が用意されている
LINEモバイルの特徴は?
LINEモバイルはLINE株式会社の子会社であるLINEモバイルが提供するMVNOです。
特徴は何と言ってもカウントフリーにあります。特に「LINE」は全てのプランでカウントフリー対象となっており、LINEの無料電話やトークが容量無制限で使えるのが魅力。他にもクレジットカードなしで申し込めることや、1%のポイント還元などの特徴がありますが、詳細については記事「LINEモバイルを選ぶべき9つの理由」をご覧ください。
- カウントフリーでLINEは全てのプランで無料
- 契約月は無料で利用できる
- 利用額の1%をLINEポイントで還元
- クレジットカードなしで申し込み可能
機能やサービスが充実なのはどちら?
LINEモバイルとマイネオはどちらが機能面で優れているのでしょうか? まずは機能面の比較からみてみましょう。
■機能の比較
LINEモバイル | マイネオ | |
---|---|---|
フリーカウント | ○ | × |
データ翌月繰越 | ○ | ○ |
高速低速切り替え | × | ○ |
wi-fiスポット提供 | × | × |
店頭での申し込み | ○ | ○ |
MNP即日切り替え | ○ | ○ |
バースト機能 | × | ○ |
通信速度制限なし | ○ | ○ |
通話かけ放題オプション | ○ | ○ |
■SIMカード種別の比較
LINEモバイル | マイネオ | |
---|---|---|
標準SIM | ○ | × |
microSIM | ○ | ○ |
nanoSIM | ○ | ○ |
LINEモバイルはフリーカウントがあること、また表にはありませんが標準サイズのSIMが用意されている点の2つがマイネオに比べて優位な点です。マイネオは高低速切り替えとバースト機能がある点がLINEモバイルに比べて優位ですね。
料金がお得なのはどちら?
続いて料金を比べてみましょう。初期設定費用、データSIM、音声通話SIMの比較です。
■初期設定費用の比較
LINEモバイル | マイネオ | |
---|---|---|
初回手数料 | ¥3000 | ¥3000 |
SIMカード発行手数料 | ¥400 | ¥400 |
初期設定費用はLINEモバイル、マイネオともに3400円(初期設定費用+SIMカード発行手数料)と差はありません。
■データSIMの料金比較
LINEモバイル | マイネオ(ドコモ) | マイネオ(au) | |
---|---|---|---|
500MB | ¥700 | ¥700 | |
1GB | ¥500 | ¥800 | ¥800 |
2GB | |||
3GB | ¥1100 | ¥900 | ¥900 |
4GB | |||
5GB | ¥1640 | ||
6GB | ¥1580 | ¥1580 | |
7GB | ¥2300 | ||
8GB | |||
9GB | |||
10GB | ¥2640 | ¥2520 | ¥2520 |
■音声通話SIMの料金比較
LINEモバイル | マイネオ(ドコモ) | マイネオ(au) | |
---|---|---|---|
500MB | ¥1400 | ¥1310 | |
1GB | ¥1200 | ¥1500 | 1410 |
2GB | |||
3GB | ¥1690 | ¥1600 | ¥1510 |
4GB | |||
5GB | ¥2220 | ||
6GB | ¥2280 | ¥2190 | |
7GB | ¥2880 | ||
8GB | |||
9GB | |||
10GB | ¥3220 | ¥3220 | ¥3130 |
■容量追加の料金比較
LINEモバイル | マイネオ | |
---|---|---|
100MBあたり | ¥100 | ¥150 |
回数制限 | 月3回まで | 制限なし |
価格はいずれも税抜き。
データSIM、音声通話SIMの料金に関しては、容量によってLINEモバイルの方が安かったり、マイネオの方が安かったりしますが、両社ほぼ互角といったところ。5GB帯はマイネオの方が安いですね。どちらも通話料は20秒30円と他の格安SIM同様となっています。
料金面でのLINEの優位点としては初月無料で使えるでしょう。この「初月」というのがポイントで、1日に入会すれば丸々30日が無料になりますが、月末の場合は最終日しか無料が適応されません。ですのでなるべく月初に入ったほうがお得と言えます。
料金面でのマイネオの優位点としては、データSIM、音声通話SIMともに解約に縛りがないことです(音声通話SIMはMNPのみ11500円の解約料あり)。データSIMはほとんどMVNOが解約無料となっていますが、音声通話SIMまで無料で解約できるのは嬉しいですね。
通信速度が速いのはどちら?
続いて通信速度対決です。LINEモバイルとマイネオの通信速度はどちらが速かったでしょうか。実機を用いて速度を計測してみました。
時間帯 | MVNO | 下り平均 | 上り平均 |
---|---|---|---|
9時台 | LINEモバイル | 16.65 | 9.45 |
mineo | 7.23 | 9.21 | |
12時台 | LINEモバイル | 7.02 | 2.41 |
mineo | 1.96 | 8.36 | |
18時台 | LINEモバイル | 32.35 | 30.63 |
mineo | 0.61 | 11.87 |
マイネオはドコモ回線を使用
マイネオは午前中こそ悪くない数値を出していますが、昼から午後にかけての下り速度が遅いです。平均通信速度は2Mbpsでゲームや動画の閲覧は正直厳しい状況。時おりウェブページの表示ですら数秒待ちとなる状態です。上りの速度は昼・午後ともにまずまずですが、上りが速くても下りが遅ければ意味がありません。
LINEモバイルは午前、午後ともに速度は安定しています。昼はさすがにスピードが落ちますが、それでも7Mbpsマイネオの3倍は出ていますので、十分快適なスピードを確保しています。特に18時台は30Mbpsを超えており他MVNOと比べてもかなり速い方だと思います。
マイネオは、こうした混雑した時間帯でも快適に通信できるように帯域を確保する「プレミアムコース」を、月額800円のオプションで提供しています。プレミアムコースの測定はしていませんが10Mpbsほどの実行速度になるとのこと。逆に言えばプレミアムコースでなければ、昼の時間帯の実用は厳しいと言わざるを得ません。
LINEモバイルvsマイネオの結論は?
各社の特徴、機能とサービス、料金、通信速度を見てきました。トータルでどちらを選ぶのが良いか、いよいよ判定します!